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コスモス会は、五井先生提唱の「世界平和の祈り」を実践しているグループです


世界人類が平和でありますように

 御心のままに   K・T



 七年前に良性腫瘍で一度胸の手術を受け、その後、半年に一度検査を受けていました。そして昨年の暮れに、お医者様から「乳がんです」と言われましたが、何故かそれほどショックはありませんでした。ただ、それでも術後のことを思うと、不安は何度も頭を過(よぎ)りました。
 そのような中、一月十六日の法話会で元海先生は、「真実の自己は、大生命から来た神の子です。み心のままにと神様に全て下駄を預けて、今出来ることを全力ですることですね」とお話し下さいました。そのお話をお聞きして、「そうだ、み心のままにと全てを受け止めよう」と、明るい気持ちになりました。
 いよいよ手術の日も決まり、法話会の後、先生に入院の日と手術のことを報告させて頂きました。先生は優しく聞いて下さり、「どんなことがあっても“神様ありがとうございます”でいきなさい。そうすれば、より健康になりますから」とお話し下さいました。そして、「三月二日だね」と手術の日をメモして下さり、私は暖かい空気に包まれた思いで、不安はいっぺんに吹き飛んでしまいました。心から、“ありがたいなぁ、ありがとうございます”と思いました。
 その日から、どんな想いが過っても、「み心のままに。神様ありがとうございます」と、出来るだけ祈り心の中に入るようにしました。手術の前日にエコーを採り、担当の先生から「初めに言っていたより、小さくて済むかもしれないね」と言われ、「み心のままに」と感謝しました。
 当日、手術が終わって部屋に戻った時は、まだ傷口がザクザクと痛みましたが、座薬をして頂くと次第に痛みも消え、落ち着いてきました。その夜はなかなか眠られませんでしたが、不思議なことに、私の耳には「世界人類が平和でありますように」という五井先生のお声と拍手(かしわで)と霊笛(れいてき)の音が、統一テープの響きそのままに聞こえてきました。まるで誰かが横で統一テープをかけて下さっているかのように、ずーっと耳元で聞こえていました。守護霊・守護神様、そして五井先生が見守って下さっているのだと心から思えてきて、涙が出そうになりました。
 翌日からは、薬を飲まなくても何の痛みもなく、昼間はずっと起きていることが出来、お見舞いに来て下さった方が私を探されるほど、病棟を元気に歩き回っていました。そして、手術から三日後に退院することが出来ました。
 今、「神様ありがとうございます」の中に入ることが、どんなにありがたいことかと感謝しています。


(風韻誌2011年5月号収録)