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コスモス会は、五井先生提唱の「世界平和の祈り」を実践しているグループです


世界人類が平和でありますように

 家庭の不和を越えて   M・R



 私は幼い頃より、父母の家庭での様相から、結婚する相手は日曜日が休みの人、お金に困らず生活が出来る人、家族を大切にしてくれる人が私の理想としているところでした。そして、その気持ちを持ったまま、夢のような気持ちで主人と結婚をしました。主人は大手企業に勤め、一般にエリートと言われる人でした。学生時代は剣道の関西チャンピオンとも言われ、私にはとても立派な人に見えました。
 しかし蓋を開けてみると、仕事中心主義とギャンブル大好きの生活で、家庭には全く無関心な上、無謀な金銭感覚の持ち主で、私の心を悩ますこととなりました。子供が授かれば変わると思っていましたが、益々エスカレートする一方で、お小遣いでは足りずカードでお金を借りるため、生活は火の車になっていきました。ローン返済が滞ると電話や手紙で催促され、主人の両親や私の両親などを巻き込むようになっていきました。
 主人はその時は泣いて反省するものの、咽元過ぎればの調子で、また同じことを繰り返す結果、六〇〇〇万円近いお金が動いていきました。いつも頭に離婚の二文字があるものの、それを踏み出す勇気が持てず、常に主人のことが頭から離れず、不安と疑心からうつ状態になりました。そのため、主人が家にいないとギャンブルにはまっているのではという不安から、心臓がバクバクし始めるようになりました。
 その頃は、自殺したら止めてくれるだろうか、包丁を振り回したらこの苦しみがわかって貰えるだろうかと考えるまでになったのです。そこで徐々に自分の力ではどうにもならないと思い、宗教の力で越えられるのではないかと思うようになりました。けれどもどの団体に入っても、やればやるほど迷いが深まり、心が渇いていく一方でした。そんな折、転機がきたのです。
 その頃、私は五人の子供を授かっており、その五人目の子供を通じてコスモス会のYさんと知り合いになりました。ある時、Yさんが車の中で流して下さったカセットテープの元海先生のご法話に、とてもあたたかいものを感じ、是非法話会に参加したい≠ニ彼女に申し出ました。それは今から十年程前のことでした。コスモス会に繋がってからも、主人のことで苦難と思えること、試練と思えることが連続するという状況でした。でも私には常に「世界平和の祈り」があり、「五井先生」の称名があったこともあり、必ず越えられるといつも思い定め、心配と思う分、より以上に称名を唱える事を先行するという状態でした。
 今思い返してみれば、確かにコスモス会を知る前や実践を始めた数年は、表面的には同じようなことが繰り返されたかのように思いましたが、徐々に心にゆとりが出てきたのです。そのおかげで、このようになりました。

●主人と離れていても、以前は不安から心臓がバクバクしたが、それが無くなってきた。
●自殺したいという気持ちが無くなってしまった。
●以前は泣いてばかりいたが、子供達にお母さんは明るくなった≠ニ言われるように
  なった。
●財布に数円しかなくても、あまり落ち込まなくなった。
 (この頃はパンの耳だけで食事を済ますという状況でした。)
●自分は一番不幸だと思わなくなった。
●苦難が多いのは、私の行いが悪いからだと自分を責めなくなった。
●越えられないと思えた、主人に対する激しく責める感情が徐々に無くなってきた。
 
  そして今回、それらのことを試すかのように、家の現状を維持出来なくなるという問題が起きました。早速、元海先生に個別対応テープで相談させて頂き、その時のお話にあった主人と私の天命完うの祈りと、「人間と真実の生き方」の謹書を日々続けておりますと、徐々に解決の方向への道筋が定まってきたのです。絶対に別れられないと思っていた主人と別れる決心、そして家を離れる決心が同時に出来ました。
 その決心によって、家の現状を何とかしなければいけないという長年の想いから解放されたというか、心の中が清々しい気持ちになりました。私はいつも主人のことを心配してきたのですが、私が主人の中に入って助ける事は出来ないということが納得出来たのです。守護霊様にそれらの想いの全てを託していく決心が本当に出来たのです。
 祈りの道があることは何てありがたいことでしょう。守護霊様、守護神様に託していけることは何とありがたいことでしょうか。そして、周りの方からはとても大変と思えるようなことがスムーズに運ばれ、大きな問題もなく諸問題が解決する方向に向かいました。この新しい生活を第一歩として、また新しい気持ちで、日々の祈りの実践をさせて頂きたいと思っております。


(風韻誌2009年11月号収録)