Q
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気を籠めて仕事をする、とはどういうことでしょうか。
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回答
大抵の人は仕事を一生懸命しようとすると、想いが固く力んでしまって余裕がなくなるんですね。気分的にはものすごく仕事をしているように思うんだけど、実はあまり成果が上がってないんですよ。こういうケースが多いんじゃないですか。「自分がやらなきゃ」という自我の想いから離れて、その仕事を抱くような気持ちでやるとうまくいくんですよ。
一番いいのは、仕事をする時に「守護霊様、守護神様、どうぞこの仕事をなさって下さい」と、自分の想いを預けてしまうことですね。そうすると肩の力が抜け、スッとした感じになり「自分が」という想いが前に出ませんから、中から守護霊様の智慧が出てきて、嫌なことや苦手と思うことでも自然に体が動いてくるんです。
こういう場合もあります。例えば、商売が不振な時、「何とかしなきゃ」と思って考えを巡らせますが、これではいい智恵は出ないんですよ。不調和な状態を掴んだままで物事をやろうとしても、努力多くして結果少なし、ということになってしまうんです。完全な智恵者であり何もかもご存じの守護霊様、守護神様にお任せすれば、絶対に良きように運んで下さるに決まっているんです。そのことを大確信して、あとは仕事を丁寧にやる―
一番大切なものを抱く気持ちでするということです。これが気の籠もった状態なんです。
それと、いい仕事をしていくには、自分の専門の仕事以外のことにも関心をもつことですね。色々な人の生き方を見て学んでいくことも大事なことですよ。よく実業家などで、すごい仕事をしながらも、自分でピアノやバイオリンを弾いたり、あるいは陶芸をやったりとか、感性を開くことをやっている人がいるでしょう。ああいうことは全部仕事に役立つんです。普段のリズムを変えると、違う観点から自分の仕事が見えるようになってきますからね。
それと仕事というのは、短い時間で速やかに出来るということが大事ですから、そのためにも「五井先生」あるいは「守護霊様、守護神様」の称名の中にしっかり入って、一心に取り組むことです。自我を離れて、愛情をこめて仕事を育てていく気持ちでいれば、必ず立派なものになりますから、それを根本にしてやっていって下さい。
(風韻誌2006年4月号掲載)