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コスモス会は、五井先生提唱の「世界平和の祈り」を実践しているグループです


世界人類が平和でありますように



  私は仕事の関係で、取引先企業の重役の方とお話をすることがありますが、相手の迫力や雰囲気に圧倒されそうになります。
こういう時、冷静に落ち着いて交渉を進めていくには、どういうことを心がけていけばよろしいでしょうか。





 回答  

 大企業の幹部に限りませんが、このタイプの人達が実社会では多く見受けられます。
交渉事でその会社に出掛けるということは、こちらが正しいと思う事柄を相手側にぶつけるわけですが、その幹部の人は当然のことながら、会社の利益優先の代表ということで出てくるわけです。自分たちの会社の優位性を強調せんとして、高飛車な態度で貴方に応対するのでしょう。企業倫理に対しては、昨今、消費者の意見を受け入れざるを得ない状況になっているのですが、未だそういう状況にはなっていない企業もあるようです。
 こういう場合、一番大事な心がけは、「柔よく剛を制す」というように、柔らかい響きで道理を話していくことです。この「柔」というのは、表面上やんわりするということではありません。自己が光の響き、大調和の氣になるということです。「世界人類が平和でありますように。この方の天命が完うされますように」に成りきってしまうのです。大体において、態度が大きく強圧的な話し方をする人は、ストレスがたくさん溜まり、体に無理が来ている人が多いものです。それと、心の中に劣等感があり、それを隠すために、さも自信満々のような想いの癖を付けてしまっている人達なのです。そのことを承知していれば、祈り心を先行させるということが、どれだけ大事であるかが分かるはずです。
 交渉というのは、力む想いや、おどおどした態度では、いい形の解決方向へは進んでいきません。無心に対応することが一番なのですが、なかなかそういうようにはいきませんので、祈り心で接するわけです。こちらが何か話す時は、守護霊・守護神様を念じて、「どうぞ、この方と交渉をして下さい」というように、任せることです。そういう態度を貴方が取り続けるならば、多少時間はかかっても良き方向に進んでいくはずです。
 それと、もう一つ大事なことがあります。この世で出会う人というのは、過去世で何百生以上の深いご縁があった人だということを知る必要があります。その人と出会っている目的は、過去世の因縁生を浄めるということですから、一期一会の心で対応しなければいけません。
そこで貴方に提案したいことがあります。祈り心を深めるということは勿論ですが、それ以外に大自然の氣と心を合わせる訓練をしていくことですね。青空の響きに波長を合わせ、流れゆく雲の悠々とした氣に融けこむこと―そういう行為は、守護神様の広く高い大きな心に同化していくことになるので、知らず知らずのうちに人格が拡大されてくるのです。
全ては守護神様が貴方をより大きな人にするための経験だと思い、じっくりと取り組んでみて下さい。



(風韻誌2005年7月号掲載)


   元海先生法話

  1. 講話集
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  4. 音声