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コスモス会は、五井先生提唱の「世界平和の祈り」を実践しているグループです


世界人類が平和でありますように

 風神法話 宇宙運行の流れのままに   尾崎元海



 真の活気ある生き方

 すっかり葉を落とした冬木立というのは、ことのほか美しく、じっと眺めていると、樹木の人格(?)のようなものが伝わってきますね。このように、人間も余分なもの一切を捨て去ってしまえば、その人独特の風格(神格)が自然に響いてくるわけです。新しい年というのは冬から生まれる≠ニ言いますが、この時期は本来の自己に立ち戻るための、絶好の機会なんですね。
 現今の世界は表面的に見ると、新しい芽が萌え出る直前のようで、日本の今の状況を見ても、閉塞感に包まれて、未来への新しい展望が描けないというのが、一般の国民や為政者の実状ではないでしょうか。人間というものは、大半の人が新鮮な生き方、活気ある生き方を望んでいるんですね。そうなるにはどうすれば良いか―これは「世界平和の祈り」をされている人は良く分かってらっしゃるとは思いますが、新しい方も含めて、改めてその生き方を説明することにします。
 肉体側がなすべき最大のことは、宇宙運行の流れ、生命本来の大調和のリズムに沿うことがまず第一ということになります。生命の働きを邪魔しないように生きることですから、これに関しては誰もが納得できるはずです。この実践は世界人類が平和でありますように≠ニ、平和の祈りの大光明波動に入ることですね。各人の内奥(ないおう)に潜んでいる大生命からのいのちの響き、本心(神我)のことですが、肉体側には実感できませんから、神のみ心である「世界平和の祈り」の中へ入るわけです。言葉を変えますと、神のみ心に波長を合わせながら生きるということですね。
 このことを踏まえつつ、神のみ心に適(かな)う、本心に沿った言葉(光の響き)を明確に力強く発しながら、その日その日を全力を尽くして生きるわけです。全力を尽くすとは、結果が気にならないぐらい、仕事に精力を注ぐことですね。この人事を尽くす生き方は、これもやはり積み重ねによって身についてくるということになります。

 神性肯定の人生

 
 この世の中で他の人と接したり、色々と仕事をしていくと、思うようにいかなかったり、他からの意見に振り回されてしまう場合が多々ありますよね。そこで、それらの雑多な想念(自己否定の想い、他を責める想い、あせる想い等々)が出た時は、それらに対して良い悪いと分別することなく、さっぱりと、これで過去世の業が消え去り、本体の神様の姿が大きく現れた。ますます素晴らしい方向に進んでいく≠ニ断固、神性を肯定していくことが大事ですね。この実践をしていくと、一日の中で大きく魂が成長し、神様との一体感が深まってくるんです。断食や山での荒行や滝行などをはるかに超えた魂の練磨が日々の仕事のなかでなされていくんですね。
 この神性肯定の行(ぎょう)は本当に凄い成果が出ますから、ぜひ本気で取り組んでいって下さい。このことと並行して、守護霊さんをしっかり想い、感謝の心で物事をやっていけばいいわけです。守護霊さんというのは、その人の過去世の歩みから未来の天命完うの道を全て知っているわけですから、任せきってしまうことですね。任せるとは深く固く信じきること―守護霊さんの導きには寸分の狂いがない。守護霊さんといつも一緒だから絶対に大丈夫≠ニの絶対信の心で生きなければいけません。信じることはどこまで信じても、その人の自由なんですね。この自由性を限りなく活用して、信の心をより立派なものに、より大きなものに高め上げていくことですね。
 この「信」の心は「愛」の心でもありまして、愛の心をどう高め、深いものにしていくか―実はこの世への誕生は、過去世からの業生(ごうしょう)の想いを消し去ると共に、愛深き自己にどれだけ変貌するかを、各人の守護霊さんは考えて導かれているんですね。ですから、家庭生活を始め、職場や交友関係の日常生活というのは、愛の心を柔軟に現していくための魂の学校でもあるわけです。このことは全生涯をかけても一挙に身につくものではありませんが、まずはこの世の中で、どこまでそう成っていくかということですね。

 全感謝の道へ
 
 今の社会の一般的な考えというのは、知力や金力や腕力や武力、あるいは社会的立場によって他に勝ることが最も価値あることと思いこんでいる人が多いわけです。しかし、そういう想いというのは、いかなる人の生命も元に戻れば大生命の中で全く一つのものであるという宇宙法則から見れば、敗北者の生き方であって真の勝利者とは言えないんですね。争いの想い、人をさげすむ想い、自己(小我の自分のこと)を他の人より勝っているという想いなどは一切、業波動ということになります。そのままにしておくと、世界の平和、宇宙の調和を妨げるわけで、消し去ってしまわなければなりません。
 ところが自己の意志力では、ほんの少しは変わっても根こそぎ無くなることはないんですね。ここから後は説明する必要もないと思いますが、五井先生から教わった通り、全ての業波動を救世の大光明に浄めていただく、「世界平和の祈り」の実践ということになります。自分では消せないから絶対者の無限大光明によって、元の光の(たま)分霊(ぶんれい))に戻してもらうわけで、過去世からの罪や咎(とが)を赦していただくんですね。大生命から新しい生命エネルギーを瞬々流し入れてもらっていることと併(あわ)せて、元の神の子の姿に戻していただくのも大生命からの人類救済の大光明であって、何もかも神様の大み心の思(おぼ)し召(め)しということになります。
 「世界人類が平和でありますように」の祈りコトバは、大神様ありがとうございます≠ニの全感謝の心であり、大神様を深く愛した心の状態でもあるんですね。愛することは全感謝の心であって、条件つきではない、無条件で只々神様ありがとうございます。大愛(たいあい)なる神様のみ心のままに≠ニいう神人一如(いちにょ)の境地、即ち合掌(がっしょう)の心ということになります。
 「至誠天に通ず」という言葉がありますが、「世界平和の祈り」を根本にした生活は、知らずうちに天の本体の神(本心)、守護の神霊が縦横に働き出てこられるわけで、これ以上の開運法は他にはないんですね。

(風韻誌2012年1月号収録分より抜粋)


   元海先生法話

  1. 講話集
  2. 巻頭言
  3. コスモス問答
  4. 音声